四十肩・五十肩でお悩みの方へ

四十肩・五十肩の原因や症状とは？

四十肩・五十肩になると、肩関節など肩周囲に炎症が起こり、痛み・腫れなどによって肩や腕などを動かすことが困難になり、日常生活の更衣などの動作・運動にも支障が出てきます。

このような症状の疾患の総称を、正式には『肩関節周囲炎』と呼びます。肩関節周井炎(四十肩・五十肩)は、肩周囲の筋肉・筋膜・腱・靭帯・その他の組織の加齢や、血液循環の滞りなどによるものなのではないかと考えられています。

しかし、はっきりとした発症の原因はいまだに解明されていません。肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)には三つの病期があります。

『急性期』に突然として痛みが発症して、寝返りにより痛みが応じる夜間通や、腕や手先の痛み・しびれが出るようになるところから始まります。

じきに鈍い痛みに変わってくると、今度は筋肉の萎縮・固まりにより肩や腕の運動に制限がかかり可動域が狭まってしまう『慢性期』へと突入し、長いと1年くらい続くこともあります。

最後は痛みが段々と落ちついてきて回復の方向へと向かっていく『回復期』に落ち着きます。

四十肩・五十肩の応急処置の方法とは？

「急性期」の応急処置やケア方法三角巾・アームスリングを用いて安静を心がけること。炎症による患部の熱に対しては、氷水などを使って冷やすことが重要です。

「慢性期」の応急処置やケア方法入浴やホットタオルを肩に乗せることによって肩を温めるようにして、肩・身体全体を冷やしてしまうことを避けること。

無理なくできるストレッチなどを、痛みがひどくない時にのみ行うこと。このような方法により全身の血流を良くするように心がけましょう。

「回復期」の応急処置やケア方法痛みがなくなってきたら、慢性期よりもラジオ体操・ストレッチ・ヨガなどの無理なくできる運動で肩周囲を動かすようにしましょう。

回復期のリハビリ運動を怠らずに行うことにより、改善の後にまた肩周囲の可動範囲が狭くなってしまうのをできるだけ避けることができます。

四十肩・五十肩の回復を早めるためには？

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)は、放置することによって、肩が動かなくなってしまったりという後遺症が残る可能性があるので適切な対処をする必要があります。

専門の療法士やトレーナーなどによる施術を受けたりトレーニングを行うことにより、できるだけ早期の改善を目指すことができます。

いずれも当院のでは段階に合わせた指導のもとに、「急性期」には痛みに配慮しながら肩周囲の筋肉・関節が硬くなることを防いで可動範囲を広げる物理療法・ストレッチを行います。

また、自宅でできるような運動方法なども指導しますので、セルフケアも行ってください。「慢性期」には、個人のライフスタイルに合わせた、肩関節の可動範囲を広げる積極的な練習やトレーニングなどの運動療法を行います。

「回復期」には、更なる積極的な肩関節周囲の可動範囲を広げるための運動療法を行います。肩関節のしっかりとした安定を目指すための、それぞれの生活や仕事への復帰などの目標に向けたトレーニングや訓練によるリハビリを行っていきましょう。

四十肩・五十肩を再発させないようにするには？

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)は一度改善してしまうと、もう一度同じ方の肩に再発するということはごく稀です。

適切なケアを行わない・リハビリ運動をしないなどの正しい対処をしないことによって、もう片方の肩に症状が出てしまう可能性が高くなります。

正しい対処をせずに毎日を過ごしていると、症状が出ていない方の肩が症状が出ている方の肩の運動の制限をかばうような形でもう片方にも影響が及んでいきます。

最初に肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)を起こした肩がせっかく改善されても、このようにして反対側の肩に同じような症状が出てしまいやすくなるのです。

糖尿病の方は特に肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)になりやすいと言われています。また、一度なってしまうと改善されにくくもあるので、専門家に診てもらうにより更に適切な対処方法がわかることでしょう。　　

四十肩・五十肩の施術に関するよくある質問

四十肩・五十肩の施術には痛みはありますか？

痛みを伴うような無理な施術をすることはかえって患部を痛めてしまう原因となってしまいます。

個人の症状に合わせた運動療法などの方法によってできるだけ痛みを伴わないような施術を行っていきますので、安心してお越しいただいて大丈夫です。

四十肩・五十肩の施術に保険は使えますか？

申し訳ございませんが、基本的に保険適用はできかねます。

健康険適用の条件により、外傷性がはっきりとわかる骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷(肉割れ)に当てはまらない場合は保険外対応になりますが、亜急性損傷（断続的に外力が加わり筋肉等が損傷する事）の場合は、保険適用となりますので一度ご来院していただき評価する事をおすすめ致します。

どれくらいの期間の通院すれば改善されますか?

大体半年くらいで改善される方が多くいらっしゃいますが、接骨院に通われる回数に関してはそれぞれのお身体の状態によってかなり差が出てきます。

一度お身体を見せていただき、しばらく様子を見てみなければはっきりとお答えはできかねますのでご了承ください。